チカチカのゴルフオイオイ話

東京のおばちゃんゴルファーがゴルフにまつわるオイオイな話を綴ります。海も好き。温泉も好き。

ゴルフ昔話 -初めてのラウンドレッスン(2011年)

ゴルフ場

(これは一念発起しゴルフスクールに通い始めた2011年の頃の話です)


ゴルフスクールに通い始めて1カ月ちょっとしたある土曜日、スクール主催のラウンドレッスンがある事を知った。

 

「どうですか?行きませんか?」

先生にそう言われてワタシは迷っていた。知らない人ばかりの中でゴルフするのはどうなんだろうかなあ。千葉でやるというし、どうやって行くのかなあ。車も免許もあるけど、1人で運転していくのはちょっと嫌だなあ。

 

その日の講義で先生が言っていた。

「練習場ではうまく打てるのに、コースに行くと全然だめという人も案外多いんですよ。ラウンドレッスンに行けば、コースの状況をみながらプロが横で指導しますし、その人がコースでどういうタイプなのかわかるので、早いうちに一度行ってみたらいいですよ」と。

ふーん、そうなんだ。練習場とコースでは確かにアップダウンとかもないし、人工芝と本物じゃ全然違うしなと漠然と思っていた。ワタシはウチの父ちゃんと結構コースに行くようになっているし、スクール以外に休日わざわざいかなくてもいいんじゃないかなとその時は思っていた。しかしその次の日にウチの父ちゃんと一緒にゴルフに行き、せっかく前の日に習った事が全然出来なくてがっかりして帰ってきた。

 

どうしてスクールで習った時に出来た事がコースに行くと出来ないんだろう?ん?昨日先生が言ってた事、もしかして練習場で出来てコースで出来ない人って私の事なのか?

-ラウンドレッスンに行ってみようかな、気が変わった瞬間だった。

 

ウチの父ちゃんとゴルフに行く時は、行きも帰りもウチの父ちゃんが運転してくれる。会社の人達とゴルフに行く時でも、大抵は後輩が送り迎えをしてくれていた。年寄りってこういう点ラクなのかもと甘えてた。しかし、いつまでもそれと同じじゃダメだとも思い始めてた。自分1人で車も運転出来るようになって、友達同士でゴルフに行かれるようになりたいとも思い始めていた。

 

翌週のスクールで、私は先生に聞いてみた。

「あのー、11月のラウンドレッスン、まだ空きありますか?」

ラッキーにも空いているというので、私は初のラウンドレッスンに申し込むことにした。

ついでにウチの父ちゃんにも、1人で運転してゴルフに行く宣言をした。ウチの父ちゃんはむしろ喜んでいた。そりゃそうだよね、毎回往復運転するのも結構疲れるだろうし、たまにはワタシも交代出来るようになったほうがいいよね。

早速申込書を書いて、11月某日、千葉の某ゴルフ場に行く事になった。

 

ラウンドレッスンは、現地集合になっていて、午前中に練習場でショット、パター、アプローチをやって、昼食後に午後ハーフラウンドするという仕組みだった。

ラウンドレッスン前日になったら、ウチの父ちゃんが急に、「明日オレ午前中ヒマだからゴルフ場まで送って行くよ」と言いだした。

え?本当?ラッキーとも思ったが、ワタシはこう申し出た。

「じゃあさ、ワタシ、行き運転するから、1人じゃ心配だから横に乗ってくれる?」

それでもいいよというので、ワタシは車の運転を久しぶりにすることにした。

当時、ウチの父ちゃんが乗っていた車は左ハンドルのスポーツカーだった。ワタシは左ハンドルが苦手なので、この車を買って以来、益々運転することがなくなった。しかも、カーナビがついていない。前に夏休み軽井沢ゴルフ旅行に行った時、ほんの一瞬まっすぐな道路を運転しただけである。その時は運転も面白いかもと思ったのだが、右側がみえづらいので、都内や高速道路をその車で走る気にはなれなかった。どうしても運転する時は、当時もう1台あった息子用の小さい車を運転していた。こっちは右ハンドルだしカーナビもついている。

よし、ラウンドレッスンを機に、自分でゴルフ場まで運転できるようになろう。

 

Round Lesson 当日

ラウンドレッスンの日は快晴だった。朝7時前に家を出て早めに着こうと思っていたのに、湾岸道路で事故渋滞にはまり、到着はギリギリだった。車の運転は結構楽しかったのだが、横に乗っていたウチの父ちゃんはヒヤヒヤだったそうだ。

「おまえ、スピード出しすぎ。左に寄りすぎ」あとで家に帰ってから息子に説明してた。「母ちゃんの運転は怖いんだよ。右車線ですごいスピードなのに車線変更してさ、車がキュキュキューって音してたんだぜ」えーそうだっけ?全然楽しかったのに。。

 

そしてその日、運転は楽しかったが、ラウンドレッスンは、悲惨だった。

 まず、知っている人は先生以外に1人もいないので孤独だった。社会の掟として、新参者は低姿勢に限ると思っているワタシは、それらしき人に声をかけては、「初めて参加するのでよくわからないのですが、よろしくお願いしますー」と言ってまわっていた。

 

集合時間になるとレストランに参加者が集合し、2チームに別れてラウンドレッスンが始まった。

 

ワタシのグループは始めにアプローチとパターの練習。かなり長時間やらされた。こんなに長い時間練習をしたことはなかった。そうかーこんなに練習しなくちゃダメなんだ。

先生が言う。

「アマチュアの方は、圧倒的にパターとアプローチの練習が少なすぎです」

「どちらも一打という事は変わらないです」

そりゃ一打に変わりない事はわかってるんだけど、そうなのかー。

「パターは最初、遠いところから打ってみましょう。そしていろんな方向から。上り、下りの傾斜、芝の目をちゃんと見てください。はい構えて」

構えたところで先生がやってくる。

「どっち向いてますか?」

と言って、ワタシの足に沿って先生が自分のクラブを置く。ワタシの両足に沿って置かれたクラブの先は、カップとは全然違う方向に向いていたので直される。次に先生は自分のクラブをワタシの眉間の間に直角に置く。

「ボールの位置も違いますね」

はー、確かに、ワタシのボールは眉間の間に下ろされたクラブよりもずっと離れたところあった。先生はボールをひょいと拾って眉間の間に置く。

「それで打ってみて」

その通りに打つと、ボールはまっすぐカップの方向に向かって行った。はあー、そうだったんだ。

「ピンに寄せようと直線で見るのではなく、ピンを中心に半径3メートルくらいの円を描く。そこに近づけるイメージで打って」

ふーん、なるほどー。そうだったのか。

 

ラウンドレッスンは目から鱗の連続だった。

というか、ワタシ何も考えてなかったしわかってなかった。特にパターとアプローチは出鱈目だった。ボールの位置、アドレス、クラブの使い方、目標の立て方。何一つわかっていなかった。長時間のパターとアプローチ練習の後、打席へ行きショット練習をした。午前中だけでもうクタクタだった。

 

お昼御飯は、レストランへ。知り合いは誰もいない。どうしようかと悩むが、もう来てしまったんだからと、一緒に午前中練習をしていた中で男性1名女性1名が座っていたテーブルに向かう。「ここご一緒してもよろしいですか?」どうぞどうぞと快くOKしてくれた。新参者なので自分から自己紹介する。10月に入ったばかりの○○です。よろしくお願いします。男性も女性も1人で参加しているそうだ。女性は目がくりっとしたお人形さんみたいに可愛い人で、細い。男性は50歳ちょっとくらいか。お2人とももう3年くらいスクールに通っているそうで、どちらも優しい感じの人でちょっとほっとした。

 

午後のハーフラウンドでは、お昼に一緒だった男性と他の男性2人、男性3人の中に女性私1人という組み合わせだった。もう1組は女性ばかりで、てっきりそっちに入れてもらえると思っていたのに。なんだか他の人達はうまそうだし、かなり本気でゴルフをしているっぽい雰囲気だ。

「先生、私この組なんですか?」

と聞くと先生はにっこり笑って

「チカチカさんなら大丈夫だって僕思ったんで、大丈夫大丈夫」

なんだか不安だ。

 

緊張の第一打は、右方向へ低空飛行していった。パー4でいきなり9打だった。練習場ではうまく打てていたのに、全く当たらなかった。

 

講義で言ってた「練習場で出来てもコースで出来ない人」って、やっぱり私だった

 

午後のハーフは途中7ホールで日没終了となってしまった。とにかくひどかった。先生からは、

「顔があがっちゃうから、最後までボール見て。前みないでいいから」

と言われ続けた。

肝心のスコアは、7Hで終了してしまったことと、あたふたしててちゃんと数えられなかったので記録が残っていないのだが、恐らく7Hで60くらい打っていたのではないか。

 

全然大丈夫じゃなかった 

 

どっと疲れて帰りのクラブバスをフロントでしょんぼり待っていた時に、先生がやってきた。

「チカチカさん、いいショットも何回か出てたんで、またやりましょう」

はあ、なんだか慰められているみたいだなあ、結構落ち込んだのがばれたのかなあ。

自分がダメだってことが嫌というほどわかったし、課題も見えてきたので、行って良かったんじゃないかと思う事にした。

 

こうして、初めてのラウンドレッスンで自分のふがいなさを思い知ったワタシは、ますますゴルフにはまることになった。

 

 

 

 

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