お疲れ様です、チカチカです。
ゴルフをするようになって、数年前から始まったことがある。
それは、兄妹でのラウンドだ。
ワタシには3歳年上の兄がいて、小さい頃から割と仲がよく、社会人になってからもお互いの友人とスキーに行ったりウインドサーフィンに行ったりと一緒に遊んでいたが、お互い結婚しワタシに子供が産まれて以降は子供のいない兄夫婦と一緒に何かをすることはなく、お正月に実家で顔を合わせるくらいであった。
かつて、兄夫婦がゴルフにはまっていた時期があり、その当時ワタシは子育てと仕事、あとは家族で釣りや海遊びをしていて、一緒にゴルフをすることはなかった。ワタシがゴルフを始めた時期は、兄夫婦はゴルフを中断していたのだが、数年前から復活したという話で、じゃあそのうち一緒にラウンドしようという事になって、2年ほど前の夏に初めて、兄とラウンドする機会があった。以降、時々誘ってくれるようになり、兄夫婦や兄の友人たちとのラウンドに行くようになった。
この兄とのラウンドには兄の古くからの友人たちも時々現れるわけで、初めてラウンドした2年前の夏には、兄の高校時代からの友人でワタシもよく知っている顔が2人現れて昔話に花が咲き大笑いしたものだった。
当時ワタシは中学生で受験勉強に必死だった傍らで、大学受験がない付属校に進学した兄たちはゆるゆると楽しそうだったのを覚えている。ウチでマージャンをしていたりエレキギターで騒音(というか轟音・・)が聞こえる中、ワタシはひたすら勉強をしていて、兄の友人たちの間では「勉強マン」と言われていたらしい。
この兄とは、小さい頃に特に何か持ち物がかぶることはなかったのが、あるお正月に、ワタシが銀婚式に買ってもらった腕時計をたまたましていたのを見た兄が、それって?
と言い出したところから始まった。
ワタシが銀婚式にウチの父ちゃんに買ってもらったのは、ブライトリングの腕時計(男性用のクロノグラフ)だったのだ。
「ほれ」と自分の腕時計をワタシに見せた兄の腕にも、ブライトリングのクロノグラフが・・・。
ワタシのは文字盤が白で女性がしていても違和感のないモデルで兄のは文字盤黒だったものの、普段ワタシがこれをつけていても気づく人は殆どいないし、誰かとかぶることもなかったが、よりによって兄が・・・と笑ったものだった。
この兄とゴルフを一緒に行くようになってから、やたらとワタシの持ち物と同じモノに出くわすのだった。
まず気づいたのは、パターだった。
スコッティキャメロンのピン型のNEWPORT2パターで、しかもカラーアレンジしてあるものだったのだ。兄はグリーン、ワタシはピンク、という事で、キャメロンの「赤」以外を選んでいる人を身近に見たのが兄が初めてで、笑った。
そして、その時、持っていたタオルが、マンシングウェアのゴルフ用タオルで、まるで同じものだった。・・・何故そんなものがかぶる?
更に、キャディバッグに入っていたのが、エリートグリップの練習グッズであるワンスピードのオレンジ色。
ワンスピードにも、いろいろな長さや重さがあるのに、何故?まるで同じものが。。
年明けにも兄夫婦とラウンドに行った。その時には、兄がまた「ほれ」と左手を差し出した。ワタシの右手にはめてあるのとまるで同じ、テーラーメードのグローブをしていた。
「なんでまた?」と驚くワタシ。ワタシは去年の秋にこのグローブに変えて以降、この白地に赤とグレーのグローブを大量買いして愛用している。
「俺は前からずっとこれだ」
は、そうでしたか。。。
ゴルフ用グローブは、ワタシは手が大きくて女性用のグローブが合わないので、まあ男性とかぶる確率は高いかもしれないが。。。
そしてこの時、お互いのキャディバッグから飛び出していたのが、黄色いアライメントスティック。ブランドは違うものの、同じような黄色い細い棒が2本。いや、普段ワタシはこれは持ち歩かないのだが、ワンスピードオレンジはまた被るので意識して抜いたのだが、たまたま抜くのを忘れていたのだ。
黄色い棒とオレンジの棒のおかげで、ワタシは自分のキャディバッグと間違え、ラウンド中兄のキャディバッグに自分のクラブを何度か入れそうになった。
ワタシの選ぶものが男性ものが多いからという事もあるだろうけど、それにしても同じものが出現しすぎる。
子供の頃、母が選ぶのは、例えば洋服ならば、兄には「赤」を、ワタシには「紺」と、男女逆にするような選び方だったように記憶している。ワタシはよく紺色のワンピースとか着ていて、ピンク色の持ち物があまりなかった記憶がある。母が何故ワタシに紺とか水色とかを選んでいたのかわからないが、ワタシが男の子っぽい色やデザインものを選びがちな面は否めない。にしても、他のゴルフ仲間でこれだけものが被る男性は他にいないのだ。
無意識に選んでいるものが被るとは、まさに「血(DNA)」のなせるわざなのか。
よく、双子が訳あって小さい頃から離れて暮らしても、その所作が同じとか聞くけど、DNAとは、どこで何かが似てしまうのはわからないものなのかと思い、ふと、年末に見た「岸部露伴は動かない DNA」を思い出した。
大丈夫、きっといい奴。